1997年に楽天が話題になり始めた頃、マスマーケティングと言われていた時代だったが、Webの台頭で1to1(ワントゥワン)マーケティングという言葉が出てきた。1対N(複数)から1対1のマーケティングである。
この1to1マーケティングという考え方で小さな会社がWebで売上を作ってきた。しかし、時代は進みメルマガ、ブログなどが登場、いつの間にか1to1という言葉が聞かれなくなった。
ビジネスを考えた場合に不特定多数の人達にアプローチするのは大切である。しかし、私はWebの世界だからこそ1to1の考え方を無くしてはいけないと思っている。なぜなら、Webの原点は双方のやり取りが可能になったことで発展してきたからである。
そして、タイトルにもあるLINE@が無料で公開された。なぜLINE@に注目するかと言うと、開封率や気軽さもあるが、私は不特定多数に対するアプローチと1to1の両方を兼ね備えているからである。
どのように使うかというと、まだ顧客になっていない人に対しては、公式アカウントの友達になってもらう。これはFacebookやTwitterでいうところのフォローと同様である。
この不特定多数に対して一斉配信でメッセージを送信する。もちろん、クーポン(キャンペーン)の情報を送り、Webサイトへと誘導が可能である。メールマガジンを簡単にしたと言っていい。もちろん、日時指定の配信も可能である。
また、特定の言葉をフォローアーが喋りかけると、必要な情報を自動で送る事が出来る。例えば、「セミナー情報」と打てば最新のセミナー情報が自動で配信される。アルバイト探しであれば、「福岡 エステ」と話しかけると、その情報が瞬時に届く。ここまでは、見込み客に対しての情報配信である(もちろん顧客に対しても使える)。
次は顧客である。顧客がLINEをしていたら、双方でお友達になれる機能がある。公式アカウントに顧客を登録するのである。公式アカウントに顧客を登録すると、双方でのやり取りが可能になる(自動応答機能をOFFにしたときのみ)。
来店のお礼やバースデーメッセージ、予約の確認など、ちょっとした心遣いが可能となる。しかも、メールや手紙のように構えず、場所を選ばず気軽にメッセージが出来る。この個別メッセージを3日後、一週間後、20日後とフォローメッセージする事でお客様との関係が構築出来る。
美容院であれば、3日後に「パーマの具合はどうですか?」と気にかけるメッセージを送る。一週間後には「もしパーマのかかりが悪い場合など無料でサポートするのでメッセージ下さい」と送信する。20日後や30日後「その後、髪の状態は如何ですか?」など次の来店へ想い出してもらえるメッセージを送る。
この際、気をつけたいのは売り込みを一切しないことである。1to1マーケティングは関係構築にある。近すぎず離れすぎずの関係を構築するのが最も効果を発揮する。
また、バースデークーポンなどを送ったり、バースデープレゼントでスタンプをプレゼントするももいいだろう。LINE@の管理画面から、「お友達になって〜」のポスターも作れるからこれも嬉しいサービスである(審査・認証されたアカウントで利用できる機能)。
1to1マーケティングは小さな会社やお店にとって売上を上げていく武器である。なぜなら大手が1to1を出来ないからである。1to1によりお客様にファンになってもらい、SNSで口コミを発生させる。これがこれから小さな会社の大きな一手となるだろう。
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